確かにいい本だとおもう。

Java並行処理プログラミング」
higeponさんがほめているからという訳ではなく、自分もよい本だと思う。スレッドプログラミングの本の中では、わかりやすいし、今まで自分が気にしていなかったことが書かれている。コードはjavaだし、JDK5でサポートされたjava.concurrentパッケージの話題もあるので、Java屋さん以外にとっては関係ない本だと思われるかもしれないれど、どっこい、参考になる。
まだ全部読んでないけれど、

  • 可視性
  • メモリモデル
  • GUIとマルチスレッド
  • ロックの争奪の減らし方(ロックストライピングとか)

あたりは新鮮。特に、自分の中ではロックというのはatomicityの為にやるものだと思っていたので可視性については参考になった。正直もっと早くに読みたかった。索引もとても充実しているし、翻訳も読みやすい(用語の日本語訳が固いなーと思うところが少しあったくらい)

この本はある意味不幸な本だとも思う。理由は、書名。「java並行処理プログラミング」という名前のおかげで、Javaを使っていない人はスルーしちゃいそう。実際自分もそうだった。そのせいなのか、今本屋さんに行っても置いているところがない。(少なくとも見たことがない。)
図書館にはあるので読めないことはないのだけど、もうちょっと何とかならないのかな。出版業界も不況で大変らしいけど、こういった本は長期的に入手できると本当によいと思う。